Episodio 53 昔のポストカード的存在!? ~ロンドン・ナショナル・ギャラリー展~ 前編

いらっしゃいませ、Mia Preferitaです。
「立春」を目前にして寒さが身に沁みます。雨の日が多いですね。
なんでも、今年の節分は2月3日ではなく、124年ぶりに2月2日なんだそう。
でも暦の上では春。
暖かい春が待ち遠しいです・・・

* 行ってきました、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展

ワタクシ、1月31日まで開催の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」に
行って参りました。
日時指定制で来場するので、会場内は混雑することなく
ゆっくりと鑑賞することができました。
英国以外で所蔵作品展が開かれたことは一度もなかったということで、
初の英国外での展覧会。
ゴッホ、モネ、レンブラントなどの画家たちの作品が
日本初公開と言うではないですか!
このコロナ禍の中、海外にいくこともままならない、
あちらから来て下さるのですから何とありがたいことか!!
「今しかない」と言うことで、雨の中ヨッコラショと重い腰を上げた次第です・・・
    

会場は6つのエリアに分かれていました。
1.イタリア・ルネッサンス絵画の収集
2.オランダ絵画の黄金時代
3.グランド・ツアー
4.スペイン絵画の発見
5.風景画とピクチャレスク
6.イギリスにおけるフランス近代美術

忘備録として綴らせていただきます。
ピックアップの作品はあくまでも個人的な好みです。悪しからず・・・

先ずはイタリアに関するエリアから。

* 「イタリア・ルネッサンス絵画の収集」エリアより

とっても気に入った作品が2点。
① 「聖エミディウスを伴う受胎告知」 カルロ・クリヴェッリ
会場内に入ってすぐに引き付けられたのがこの作品。

まるで定規でピシッと引いたかのような
天(=主=神)から聖マリアに届く一条の光(=精霊=鳩)。
2階のベランダにいるクジャクもさることながら、
建物の細部に至るまで色鮮やかに細やかに描写されて美しいなぁと思いました。
面白いと感じたのが、階段上の人が天(=主=神)に気付いて見上げている。
他の受胎告知の絵にはないですよね・・・
そして気になったのが、下部のウリとリンゴ・・・
何のため?どういう意味があるのだろう・・・?

② 「聖ゼノビウス伝より初期の四場面」 ボッティチェリ
ボッティチェリと言えば「ヴィーナスの誕生」「プリマヴェーラ」
こんな絵も描いていたんだ・・・どうやら晩年の作品だそうな。
1枚の絵の中に4つの物語が描かれいます。
今でいう4コママンガ?(失礼かな💦 ごめんなさい)
「聖ゼノビウス」はフィレンツェ市民として最初にフィレンツェの町の司教となった方。

 ←親の決めた結婚を拒否、俗世と縁を切る
 ←洗礼を受ける
 ←ゼノビウスのははも洗礼を受ける
 ←教皇からフィレンツェの司教に任じられる

* 「グランド・ツアー」エリアより

「グランド・ツアー」ってなんのこっちゃ??
18世紀のイギリスでは、上流階級子息たちが学業の仕上げとして、
ヨーロッパ文明の始まりの地であるイタリアを訪れることが流行ったのだそうです。
この旅行を「グランド・ツアー」と呼ばれ一大ブームになったのですって。
ヴェネツィアやローマの都市の景観図は、彼らに特に好まれ持ち帰ったのだそうです。
現代のポストカード的な存在だったのかしら・・・
(高価で大きいですけどね💦)

どれもこれもス~ッと入ってくる親しみやすさを感じました。
特に気に入ったのが、「ヴェネツィア:大運河のレガッタ」 カナレット
カーニヴァルの衣装を身に着けた人々、華やかな飾りのついたゴンドラ、
運河を挟んで両端に並び建つ建物は忠実に描かれ、
ここはヴェネツィアの大運河と分かるように?
遥か向こうにリアルト橋が描かれています。
サービス精神旺盛で、ボリューム感たっぷり。

今日はこの辺で失礼します。
後日続きを。

 

Vietri陶器で楽しんでくださっている皆様のアイデアを募集いたします!
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末筆となりましたが・・・
コロナ禍の深刻な状況が一日も早く改善されますように
まだまだ戦いは続きます。
今は不自由でも、希望の灯は決して消さないように!
今は不自由でも、笑顔を忘れないように!
だって「笑う門には福来る」って言うではないですか (・∀・)
また災害で大変な思いをされている皆様には心からお見舞い申し上げます。
寒さ厳しい季節がらどうぞご体調崩されませんように!!

Ci vediamo!!

 

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