Episodio 35 Faenza(ファエンツァ)陶器に魅せられて

いらっしゃいませ、Mia Preferitaです。
緊急事態宣言が解除されました。
日本のみならず、世界中が動き出せるようになりました。
ギスギスした心は遠くに追いやり、前を向いて歩いていかねば・・・

Instagramでは連日ファエンツァ陶器をご紹介いたしました。
ヴィエトリ陶器とはまた違う魅力を持った陶器です。

ヨーロッパの陶器技術がファエンツァから始まったと言っても
過言ではないでしょう。
(ファエンツァについては、2/25投稿の Episodio17「Faenza!!」をご覧ください)
ですが、ファエンツァでかつては賑わい盛んだった陶芸も、今ではすっかり鳴りを潜めているよう。
まるで京都 清水焼の郷のような
工房のひしめき合うヴィエトリの町とは全く違う印象を受けました。
訪れた季節、時間にもよるのでしょうが・・・
とても静かな町の佇まい。
気の向くまま工房を探して歩きます。
  

白い肌に描かれる絵柄はファエンツァ伝統のもの。
イストリアート(説話画)であったり、

透かし彫りや網籠細工のある繊細なコンペンディアーリオであったりします。

引き寄せられるように、最後に訪れたのが
Silvana Geminiani のショップ兼工房。
←工房と女史→
 

Silvana女史は国立機関バッラルディーニ陶器で学び、マエストロを取得。
カルロ ザウリ工房からスタートして、
1969年に自らのショップ兼工房を持ちました。
伝統的陶器が中心ではあったけれども、
彼女自身のスタイルも確率していきました。


さて、彼女の手による作品の中で一番のお気に入り。
シカの絵。
「シカ」の絵というと味もしゃしやりもないので勝手に
水辺のシカ
と題します。

この飾り皿を見た時、ラヴェンナのガラ プラチディア廟のシカのモザイクが
脳裏によぎりました。
大きな角を持つシカがアカンサスの繁みの中で水を飲んでいる図。
 
この絵のもつ意味とは、宗教的なお話になりますが、
洗礼の水、命の水に癒しを見つけることを表している、と解説されていました。

この「水辺のシカ」も同じ様な意味があるのだと思います。

ま、絵の意味はともあれ、森の木々のざわめき、木漏れ日、さざ波立つ水面・・・
これらが映像として浮かんでくるのです。

ファエンツァ陶器は、美しく凛とした気高さを持つ・・・
貴婦人のようだと私は思うのです。

絵画の代わりとしてお部屋などにお飾りいただけると嬉しいです。

末筆となりましたが
一日も早くコロナウイルスが終息しますように
一日も早く闘病中の方が回復されますように
お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
宣言は解除されたとは言え、油断禁物です。

皆様、どうぞお気を付けてお過ごしくださいませ。
Ci vediamo!!

次の掲載は6月2日を予定しておりますが、都合により遅れることもあります。

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