いらっしゃいませ、Mia Preferitaです。
おうち時間がいっぱいあるうちに、チョット整理しなきゃ・・・
陶板(タイル)を見ていたら、懐かしい気持ちになって写真を眺めていました。
とっても情緒ある町並み、サン・ジミニャーノ
サン・ジミニャーノってまだまだ馴染みの薄い所ちゃうん・・・
と思ったので、ちょこっとご紹介。
「中世の宝石」とも称される「塔の町」サン・ジミニャーノは、
フィレンツェから南に約50㎞、ローマ寄りに位置する
エトルリアに起源を持つトスカーナ州の町の一つです。
山の中にある町なので鉄道もなく、
フィレンツェもしくはシエナからバスを乗り継いで行きます。
町は城壁で囲まれ、
重要な街道と街道の合流地点という交通の要衝にある地の利を活かして、
特産のサフランなどの商いで町そのものが裕福でした。
元々防衛目的の塔が建設されていましたが、最盛期の13世紀には
貴族の権力、富の象徴として競って建てられました。
これが「塔の町」と呼ばれる所以です。
その後、飢饉、ペストの流行、内部の権力争いによって町は衰退しました。
不要となった塔は解体されることもなく
17世紀後半に「傷んだり崩れたりした塔を修理再建せよ」
という法が出たことにより、
塔も町並みもほとんど当時の姿を変えることなく残されることとなりました。
最盛期には72本もあった塔ですが、現在では14本を残すのみ。
土色のレンガで統一された家々と相まって、
中世の情緒溢れる風情と面影を今に残しています。
私は見たことないのですが、アッシジの聖フランチェスコの生涯を描いた
「ブラザーサン シスタームーン」はこの町で撮影されたそうです。
サン・ジョバンニ門
ここからスタートです。
石組の中世城塞の門「サン・ジョバンニ門」をくぐると・・・
メインストリート「サン・ジョバンニ通り」
土色のレンガで統一された古い家々の町並みの中を行く・・・
町の中心チステルナ広場。かつては重要な水源だったチステルナ(井戸)。
チステルナ(井戸)
この先に、7つの塔に囲まれたドゥオーモ広場には参事教会があります。
参事教会
その先を進んで行くと、
とても簡素な造りに感じるのですが、
土色のレンガ造りのサンタゴスティーノ教会があります。
サンタゴスティーノ教会
城壁沿いに歩いていくと、眼下に広がる豊かなブドウ畑とオリーブの林。
長閑な田園風景が広がります。
サン・ジョバンニ門をくぐったすぐそばのお店では
「ポルケッタ」を味わうことができます。
因みに「ポルケッタ」とは、子豚を1頭丸ごと焼いたローストポークのこと。
美味しい!としか言いようがないくらい美味しいです。
サン・ジミニャーノ特産の白ワイン
「ヴェルナッチャ ディ サンジミニャーノ(Vernaccia di Sangimignano)」
と合わせて。
ポルケッタ
子豚を1頭丸ごと焼いてます
パニーニに挟んでワインと
もう一つ、“ならでは”のものをご紹介。
それはイノシシです!
イノシシの剝製が町の至る所で見受けられます。
イノシシのサラミは味が濃い、というのでしょうか、
普通のサラミより動物臭さは残るものの、
噛めば噛むほど旨味を感じることができます。
素朴な土色レンガ造りの家々、長閑で豊かな自然・・・
南イタリアとはまた違う、心温かい陶器が作られているのだと
肌で感じることができました。
現在トスカーナ地方の陶器は扱ってはいませんが、
もう一度訪れたい町の一つです・・・
「サン・ジミニャーノ」の陶板は
Category「飾り皿」
「陶板10×15トスカーナ地方シリーズ」まで
末筆となりましたが
一日も早くコロナウイルスが終息しますように
一日も早く闘病中の方が回復されますように
お亡くなりになられた方のご冥福を
心よりお祈りいたします。
皆様、どうぞお気を付けてお過ごしくださいませ。
Ci vediamo!!
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