いらっしゃいませ、Mia Preferita です。
夜に町歩きするのと昼間歩くのとでは、当たり前のことですがちがいますよね。
←夜のポポロ広場
←昼のポポロ広場
←ニワトリのオブジェのあるメルカート(前編参照)
←ここを入って行くと…
3 サン・ヴィターレ聖堂へ
6世紀前半、ビザンチン帝国の黄金期に
今でいう銀行家がこの聖堂の建築のために巨額の資金を支払って建てられたそう。
外見は八角形。薄いレンガを積んで造られています。
厚さ約4ミリの薄いレンガはユスティニアヌス帝時代の典型的特徴なのだそうです。
レンガとセメントの交互に積まれている様が、素朴ながらとても美しいと思いのです。
入ってすぐに目に入るのはフレスコ画。
モザイクとは違って優しい印象を受けます。
右を向くと・・・
初期ビザンチン美術の傑作集!
祭壇のある内陣の上のモザイクは、キリストが世界を表す球体に座り、
両脇に天使と聖堂に縁のある聖人、聖堂を建てた司祭が描かれています。
ここで注目!!
球体に座るキリストにはお髭がありません!!
3∼6世紀頃はお髭がかかれなかったのだそうだす。
お髭無しの若々しいキリストが流行りだったということでしょうか・・・
有名な「ユスティニアヌス帝と廷臣たち」「皇后テオドラと従者たち」の
神々しいモザイク。
(大塚美術館にも展示されています。勿論複製ですが)
←大塚美術館にて
旧約聖書を題材にした「アブラハムの饗応」「イサクの燔祭」などなど
←アブラハムの饗宴
←イサクの燔祭
教会を抜けると・・・
4 ガラ・プラキディア廟
←廟の入口
簡素なレンガ造りの十字型の小さな建物。
中のモザイクは町で最古のものだそうです。
皇女ガラ・プラキディアは、5世紀、ローマ皇帝オリオノ・ホノリウスの異母妹。
3度の結婚をし、最後は皇帝の母となり、
ラヴェンナの繁栄の基礎を作った女性なのです。
*** 詳しくは「物語イタリアの歴史 藤沢道郎著 中公新書」
第一話 皇女ガラ・プラキディアの物語 をどうぞ ***
とても印象的なのは小さな窓にはめられた琥珀。
赤々と炎があがっているような錯覚を起こしてしまいます。
ここにはいくつかの有名な画があります。
「水を飲む鳩の図」
入口の方を振り返ると「よき羊飼いの図」
(こちらも大塚美術館にも展示されています。勿論複製ですが)
←大塚美術館にて
天井は瑠璃色の夜空に輝く無数の金の星。
決して派手ではないのですが、とても静かで品のあるモザイク画だと思います。
皇女ガラ・プラキディアは、金の星が煌めく瑠璃色の夜空を眺めながら、
天にある十字架に守られながらここで眠りについていたのでしょうか・・・
続きはまた後日に。
Ci vediamo di nuovo!
次回の掲載は変則の2月20日の予定です。お楽しみに
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