Episodio 14 Ravenna(ラヴェンナ)の麗しきモザイク 後編<1>

いらっしゃいませ、Mia Preferita です。

早起きしたので、
朝食前にホテルの前のロータリー向こうの6時から開いているバールへ。
お目覚めのエスプレッソを。
  
今日も元気に歩くぞ!!

*「初期キリスト教建築群」なのでモザイクのテーマは
聖書の中のエピソードや教会縁の聖人の業績が中心となっています。
あしからず*

麗しきモザイクに会いに、スタートです!!

1 サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂へ

先ずは郊外にあるサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂へ。
ラヴェンナ駅からバスに乗って15分程。

空気は靄がかかったように白く、陽の光があたって少しキラキラしている。
道端の緑の草も霜で白くなっていました。

そこは野原の中にポツンとあります。周りには何もありません。
 
ところが、教会前の広場(野原)には、
去年居なかった牛たちが教会へと向かっていました。
  

開館直後の教会。
ピーンと冷たい空気は不思議と温かく包み込んでくれるのです。
6世紀に建てられたここは、
アンティオキア出身の初代司教聖アポリナーレに捧げられました。
遠目から見ても目をひく、
爽やかな緑がベースとなっている牧歌的な印象のモザイクです。

中央に福音を授ける光輪のあるキリスト。両脇には4人の福音史家の象徴。
その下には、エルサレムとベツレヘムの町から出てくる牡牛たち。
羊じゃないんだ・・・

雲の中から神の手、十字架で表されたキリスト、
十字架の横には預言者モーセとエリア、三匹の羊。
「主の変容」のシーンを表しています。

ラファエロの「主の変容」の絵が好きですが、これも同じシーンとは。
3人の弟子たちが羊で表現されているとは思いもしませんでした。
全てが同じ時代に造られたものではなく、同じ作者でもないそうです。

左側廊には古い祭壇があります。
古代イタリア彫刻の保存状態の良いものの一つだそうです。
らせん形装飾、クジャク、ハト、ブドウの木などのモチーフが使われています。
床は多色使いのモザイク。

  

2 サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂へ

ここが何年か前にTV番組で観たところ。
6世紀前半にゴート族のテオドリクス王によって建てられました。
イエス・キリストに捧げられた教会だそうです。
美しいモザイクが残っているのは中央広間。
首が痛くなるほど上を見上げた上段には、たとえ話や受難と復活のエピソードが。
ラヴェンナの職人の作品で質の高いものと言われています。
下段の左には、4人の天使に囲まれた威厳あるキリストと、
キリストに向かって26人の殉教者が続く。
  
下段の右には、22人の聖女の行列。真珠と宝石の散りばめられた衣服をまとい、
布で覆ったてに栄光の冠を持ち、聖母と幼子イエスのもとへ。
先頭には東方の三賢者が聖母に貢物を捧げています。
 
この絵に会いたかったの!!

続きはまた後日に。
Ci vediamo di nuovo!

*次の掲載予定は2月17日です。